図書館総合展フォーラム2014 in 新潟いってきました

2014.07.17 Thursday

図書館総合展フォーラム2014 in 新潟行ってきたので、感想をちょっとだけ。

公式サイトに、Ustream中継録画やイベントレポートが上がるそうなので、内容はそちらを見てください。

図書館総合展公式サイト
http://2014.libraryfair.jp/node/1985

#図書館総合展 フォーラム2014 in 新潟 - Togetterまとめ
http://togetter.com/li/691936



まずは、基調講演面白かったです。


基調講演:京都府立総合資料館のデジタル化戦略─アクセス保障の次をめざして─
福島幸宏(京都府立総合資料館 庶務課新館担当)

当日のスライドはこちらから見れます。
福島幸宏 - 研究者 - researchmap
http://researchmap.jp/fukusima-y/


東寺百合文書のデジタル化のお話が中心。(「ゆり」って読んでたけど、「ひゃくごう」でした。)

使えるデジタルデータへの取り組みが興味深かったです。

資料を撮影する段階で、裏が白紙であっても文字が書かれていないという証明のために撮影するとか、目盛りの入った、なるべく原紙の色に近い台紙を使用するといった気遣いをされていました。

クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの採用して「京都府立総合資料館所蔵」の明記すれば自由に使えるようにしたのもすごいですね。
天下布武の印影もあるので、Tシャツ作りませんかという話をされていました。
商用でもつかえるし、身近に自由に使えるのは創造意欲が湧きました。


一方で、気を付けないといけないなと思ったのは、パネル討論1での原田先生の利用される側の気持ちを考えろという話。
地域の写真とか映像に写ってる方は、そもそも自由に利用されると思ってないわけで、それは一定のモラルもって配慮する必要があるというのは大事なことですね。

資料の性質にもよるのかも知れませんが、バランス感覚は求められそうだなと感じました。




あと、テーマと全然関係ないことですが気になったことがひとつ。
会場の新潟県立図書館の資料の分類で、新潟の資料はNとついていました。
頭にNがつく分類を見ると看護学図書分類イメージするのですが、独自の分類で使う記号って図書館業界全体のルールとかなく自由なんですかね。



キハラブースでもらいました。ブックコートをきれいに貼るやつ。

「カメレオンコード」を使った蔵書管理について

2014.05.15 Thursday

最近、「カメレオンコード」に関するニュースをちょこちょこと見かけるようになりました。
図書館でも話題になりつつある様なので知っている範囲で、「カメレオンコード」について整理しておこうと思います。

ちなみに、今日見かけたニュースは↓です。

・ナカバヤシ/デジタルカメラでデータを読み取る図書館向け蔵書管理サービス|ICT教育ニュース
http://ict-enews.net/2014/05/15nakabayash/



■「カメレオンコード」とは
・バーコードやICタグの代わりに蔵書管理に用いる自動認識技術のひとつ。
・株式会社シフトが活用提案
・一般的に「カラーコード」「カラー・コード」「色バーコード」「カラーバーコード」等と呼ばれる。
※「カラーコード」の表記は、韓国のColorzip社の「COLORCODE」と混同しやすい。

株式会社シフト
http://www.shift-2005.co.jp/chameleoncode.php

Colorzip
http://www.colorzip.co.kr/index_ver3.asp



■図書館業界への参入
初登場は2010年の第12回図書館総合展、富士通ブースでの展示ですかね。

・twitpic@shift_2005
http://twitpic.com/39lxs7


図書館導入第一号は幕別町図書館(北海道)の様です。

・幕別町図書館(北海道)で「カメレオンコード」を活用した図書館総合システムを導入|カレントアウェアネス・ポータル
http://current.ndl.go.jp/node/25638

・色バーコードを図書館が初採用 北海道で、管理容易に|日経ビジネス
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG30017_Q4A430C1CR0000/



■「カメレオンコード」を導入する理由
・蔵書点検の効率化
「カメレオンコード」の読み取りは、パソコンのウェブカメラやスマートフォンのカメラなどを使用します。
画面上の写ったコードを複数同時に読み取れるので、蔵書点検を手早く行えます。
離れた所からも読み取れるので、定点カメラを使って、人手をかけずに蔵書点検もできそうです。
ただし、本棚の資料を一括で読み取るには、本の背表紙の「カメレオンコード」を貼付する必要があります。
薄い本には貼れないといった事が考えられます。

写真引用元「幕別町図書館で「カメレオンコード」 蔵書管理、瞬時に」|十勝毎日新聞社ニュース
http://www.tokachi.co.jp/news/201403/20140304-0017830.php

・検索機能と位置確認
読み取り画面上でコードの位置や順番が特定することができます。
本棚にもコードを貼付しておくことで、本がどの棚のどの場所にあるかを管理することができます。
下の動画は「カメレオンコード」はなく、「カラービット」を用いた蔵書管理システムのものですが参考になると思います。


・RFIDより低コスト
コードの印刷や読み取りが専用の機器ではなく、普通のプリンタやパソコンで出来ます。
用紙にカラー印刷するだけなので、ICタグよりも安いです。
と言っても、専用のアプリケーションを用意する必要はあります。



■懸念点
色褪せすると当然ながら読みにくくなります。いずれは読めなくなります。
図書館の場合、長期に渡って資料を保存するので、コードの寿命は無視できないリスクです。
「カメレオンコード」を使用する上では、色褪せしにくいインク塗料とかフィルムコートとか装備用品は重要なポイントになっていくと思います。
定期的に貼りかえるコストを見込んでおいた方が無難かもしれませんね。



今後も、いろいろ動きがありそうなので注目していきたいですね。

学校図書館教育研究会 第14回研究会に参加しました

2014.03.22 Saturday

3月16日に行われた学校図書館教育研究会 第14回研究会に参加してきましたので、忘れないうちに感想を。


[テーマ]
「学校図書館の戦略作りを体感する!?」
グループワークを取り入れながら、学校図書館のありたい姿を実現すべく、戦略を立てていきます。

[講師]
十文字学園女子大学 21世紀教育創生部 講師 石川 敬史氏


イントロダクション
様々な学校法人や図書館のビジョンの紹介を踏まえながら、
ビジョンを明確にする必要性などを説明してもらう。
その上でビジョンを実現するための戦略を立てる手法を学びましょうという内容。


グループワーク
バランススコアカードを準用して戦略マップを作るというもの。
時間の都合上、当日はワーク1,2のみを実施。

【ワーク1】
仮想の学校図書館における目標、ありたい姿を考える

【ワーク2】
戦略マップの作成:3つの視点の考え方
〕用者の視点 (現在)
業務プロセスの視点 (現在)
人材と変革の視点 (未来)

【ワーク3】具体的に実現するための方法

【ワーク4】目標値の明確化


[実際のワークの流れ]

参加したグループは、図書館システムを未導入の方もいて、図書館システムを使いこなしてサービスを向上させたいという目標をたてる。
で、図書館システムでできるサービス向上って何だろうと考えながら、図書館システムを導入して実現できることをブレストしながら付箋にメモっていく。
スムーズな貸出返却とか、クラス単位での統計が取れるとか・・・

ワークの流れとしては、ありたい姿を考えたのちに、利用者の視点を考えるのだが、ここでちょっと立ち止まる。
図書館システムには機能(発注・受入、貸出・返却、目録、資料検索、会計、蔵書点検、統計・・)はたくさんあるけれど、利用者向けの機能というのはあまり思い浮かばない。

考える考える考える。例えばシステムがあれば予約管理を少ない手間で実現できる。予約の機能を利用者の視点として見ると、読みたい本が必ず入手できるというサービスが受けられる。とも言える。

これで、利用者の視点(読みたい本の入手)→ 業務プロセスの視点(予約業務)がつながる。 人材と変革の視点は安直だが、図書館システムの操作研修を受けるとか。


こういった形で、様々な視点の関係性を結びんでいく作業を、最初にブレストしたものを元に繰り返していってまとめていく。


[感想]
普段つい目が行くのは、どんな展示をしていたとか、どんな読み聞かせをしたとか、目に見える形の工夫だけど、その背景となっている思考を人に説明できるようにしておくというのはやはり大事だと再認識した。
考え方の手法を学ぶという点では役に立ったけど、短時間のグループワークだと現場に落とし込めるような具体案に落とし込むまでは難しいなと感じました。

[おまけ]
石川先生の著作「図書館の現場力を育てる」
この本に戦略作りの話とかを説明しているとのこと。興味のある方は是非。
今見たら、Amazonの図書館関連書籍のカテゴリで1位でした。



研究会の内容は報告書という形で後日まとまるようです。
(ちゃんとした報告資料を書く宿題をもらった気がします・・)

バックナンバーも販売されているようです。
http://www.gakutokyoken.jp/education-in-the-school-library/

ブレインテック×SLiiiC 「発見!図書館システムを学校図書館活性化につなげる方法」の感想

2014.03.10 Monday

3月8日実施のブレインテック×SLiiiC 「発見!図書館システムを学校図書館活性化につなげる方法」の感想などをちょっと書いておこう。

Twitterのまとめは↓参照
http://togetter.com/li/639684


今回のイベントは使っている図書館システムに関わらず共有できる話題ということで、図書館員が本の紹介用に作成するPOPをOPACに反映させてみようというネタ。

手順は以下の通り

1.資料の備考欄にレビューを登録
備考、予備項目など図書館が自由に使える項目があるので

2.イメージ画像を登録
表紙画像、配架図など登録する機能を流用して

3.項目名称を変更する
備考→紹介コメント 利用者に分かる名称に

4.OPACに備考を表示する
普段使わない項目はOPACに表示されてないので

5.OPACのフリーワード検索の対象から備考を外す
検索ノイズになるので

以上


OPACに反映させるのは、Webサイトを作って同じことをやるより色々敷居が低いし、手書きPOPと違って汚れずデータ蓄積できるから。

レビューじゃなくても、どこどこの入試に使われたとか、今月何回貸出されたとかを登録してもいいし、授業で取り組む読書感想画とかを写真に取って反映してもよしです。自由に使えばいい。


とまぁこんな感じで、ちょっとした機能の組み合わせとアイデア次第で楽しく図書館システムを使おうという提案ですが、課題として感じたのは現場で実践できるか?ということ。
マニュアルはカタログの延長程度で、使いたい機能があることを確認できても、いざそれを使うには説明不足。また学校図書館現場では、直接ベンダーに操作の問い合わせをする事が出来ないといった状況。

色々ももどかしいですが、トラブルが起こった時だけでなく日常的に図書館現場とベンダーが一緒に取り組める環境ができればもっと面白くなるんだろなと感じますね。

イベント案内:ブレインテック×SLiiiC 「発見!図書館システムを学校図書館活性化につなげる方法」

2014.02.14 Friday

さりげなく今年最初のブログ更新です。イベント案内します。
詳細はこちら↓

ブレインテック×SLiiiC 「発見!図書館システムを学校図書館活性化につなげる方法」のお知らせ
http://sliiic.hatenablog.com/entry/2014/01/30/233937
 

SLiiiC“Cross”Series Vol. 2 ブレインテック×SLiiiC 

「発見!図書館システムを学校図書館活性化につなげる方法」

図書館システムをもっとうまく使いたい、色々なことやってみたい、という方大歓迎。せっかくのシステムを貸出返却だけに利用するのはもったいない!図書館システムをもっと楽しみましょう。

当日はブレインテックの図書館システム「情報館」を体験できますが、「情報館」だけではなく、多くの学校図書館システムで共有できる話をします。

※現在なんらかの図書館システムを使っている方が対象です。また、新しいシステム導入などについてはふれません。

 

■開催日時: 平成26(2014)年3月8日(土)14:00?17:00(13:30受付開始)

■開催場所:株式会社ブレインテック ショールーム

  交通案内 http://braintech.co.jp/corporate/access.html

■募集人数:15名

※現在なんらかの図書館システムを使っている方が対象です。

■内容

13:30受付開始

14:00開始

・「イントロダクション:ブレインテックってどんな会社?」

関乃里子(株式会社ブレインテック広報グループ)

・「図書館システムを使った学校図書館活性化の取り組みのご紹介」

南雲知也(株式会社ブレインテックカスタマサポート部)

・グループワーク「システムを使ってやってみたいことは?」

・まとめ

17:00 終了予定

*17:30より懇親会を行います。是非ご参加ください。

*ブレインテックのオフィス内に入室はできません。ご了承ください。スライド等にて社内の紹介をしていただきます。

*Twitterやブログでの記録公開など,情報公開の可能範囲等については、当日ご説明いたします。

■参加費用:無料

■お申込み方法

下記申込みフォームよりご応募下さい。

「ブレインテックxSLiiiC」参加申込みフォーム

※応募多数の場合は抽選になります。

■申込受付期間

平成26(2014)年1月31日(金)〜21日(金)




図書館システムの「活用」と言ってもイメージする所は人それぞれですよね。
蔵書をデータベース化して、バーコードで貸出返却をすることをイメージする方もいるでしょうし、
ちょっとしたプログラムを書いてOPACに追加機能をつけちゃおうという方もいるでしょう。

でも今回のイベントは、図書館100連発の様に、
どこの図書館でも出来るちょっと工夫した図書館システムの使い方を共有しようといった内容。
あっ、こんな機能あったんだ。おっ、こんな使い方があるんだ。色々発見して、すぐに実践しちゃいましょう。

今手元にあるシステムを楽しく使って、みんなで図書館を盛り上げよう!