ちょっといいなと思った大学図書館の案内など

2013.05.16 Thursday

大学図書館のサイトをなんとなく回っていたら、これいいなぁと思う所が結構ありました。そんななかからちょっとだけご紹介。


■清泉女学院大学図書館(http://www.seisen-jc.jp/guidance/library.htm

毎月、季節の『BOOKカバー』を持ち帰れるみたいです。
絵本カバー de エコバックも気になります。


■東京成徳学園十条台キャンパス 図書館(http://www.tsc.ac.jp/library/

利用案内にある『Q&A』
目を引く質問が多いです。
「筆記用具や糊などの文房具を借りることはできますか?」
「図書館にある絵本(図書)を全ページコピーしたいのですが問題はありますか?」
「図書館で借りた資料を友達に貸したら紛失されてしまいました。」


■西九州大学附属図書館(http://wwwkanzaki01.nisikyu-u.ac.jp/library/

お知らせに掲載されていた『指さし会話ボード』
これなら手軽に留学生とコミュニケーションとれますね。


■岐阜女子大学図書館(http://libwww.gijodai.ac.jp/

利用案内にある『バーチャル図書館』
手作りのGoogleマップ ストリートビューの様な雰囲気で、
マスコットの「ぎじょにゃん」に図書館内を案内してもらえます。

代替時給180円 図書館で行われた低賃金労働 アナザーストーリー

2013.02.20 Wednesday

 "代替時給180円 図書館で行われた低賃金労働"という見出しが目に留まった。
図書館員の給料は安いと思っていたが、さすがにこれは嘘でしょと思って記事を読んでみた。

この図書館では、区からの委託で蔵書約2万冊に盗難防止シールを貼ることになった。作業に参加したのは、図書館のパート職員12人。休館日を除くほぼ毎日、本来の業務終了後、当日勤務の2、3人が館内で2、3時間程度の作業を行った。
本来なら時給で報酬が支払われるが、図書館側は作業を「内職」と呼び、シール1枚あたりの報酬を7円とした。単に本にシールを貼るだけではなく、本を書棚から持ってきてチェックリストを作成し、貼り付け後に照合するなどの作業が必要だった。作業が順調に進んでも2時間で50枚余りしか貼ることができなかった。
これでは時給180円ほどにしかならない。

なんだこの内職って。残業代ださす、その作業だけ別扱いなんてありなのか。
でもこの話続きがある。

Aさんが再三訴えたため、会社側はシール貼り作業の一部を通常の勤務時間内に行うことを認めた。作業効率は上がったものの、時給は300〜500円程度止まり

ん?勤務時間内にやったからと言っていきなり作業スピードが上がったりしないだろ。
勤務時間内に作業した分にも内職の手当てがでて、勤務時間外の労働時間で時給計算するということかな。
例えば50枚防犯シールを貼るのに勤務時間外に2時間作業したら、(7円×50枚)/2h=時給175円 だけど、
勤務時間内に1時間、勤務時間外に1時間作業したときは (7円×50枚)/1h=時給350円 。

時給180円が300〜500円にUPしてるということは、勤務時間内に作業の40%〜64%消化できたってことだよね。
これって完成の時期を延期するとか、作業にあたる人数増やすとかでうまくやれば時間外労働そんなにしなくて済んだんじゃ?
勤務時間内に終わらせるように工夫できれば、仕事は増えたものの給料も増えるという、それなりのエンディング迎えられたなんじゃないかなと思う。

まぁ実際の労働環境はわからないけど、さすがにこの記事は煽りすぎだと思った。



図書館用語から見つける図書館らしさ

2013.02.13 Wednesday

 図書館員とコミュニケーションしてみよう!カーリル図書館用語ランキング

ふと気がつけば、ここで紹介されている用語がすらすら分かる自分がいる。
何年か前なら知ってる用語は「司書」「ISBN」「延滞」くらいなものだったのに。
すっかり図書館に毒されている。

ためしに前回のエントリーを図書館と無関係な友人に読ませたら、何言ってるかちっともわからんと言われた。
「レファレンスサービス」を「調査相談」といった具合に、伝わりにくい用語の言い換えを工夫している図書館を見習うべきだろうか。
でも先日テレビでフィギュアスケートを観ていて、解説の人が言っている「サルコー」「トゥーループ」とか全然わからないんだけど、別に観ている楽しさが減ったりしないんだよな。
専門用語が問題じゃなくて、伝え方とか表現の仕方にいろいろ工夫のしどころ眠ってるんだろうな。


まぁでも、わかりにくい(?!)図書館用語があるってことは、これは何か図書館業界の特徴が表れているんだろう。
そう思って勝手ながら図書館の特徴が表れていると思う単語をピックアップしてみる。
「日本十進分類法」「OPAC」「配架/排架」「分類番号」「請求記号」「別置」

図書館というところは、本をジャンル分けして、それを順番通りに並べるのが好きなんじゃないかと思う。
図書館にはたいてい検索機があって、検索すれば本の有無だけじゃなく、本の場所まで分かるようになっている。
よく考えると、場所まで示してくれる検索機って図書館と大型書店くらいしか見かけない。

商品の場所が分からなくて困っているけど店員さんがつかまらないなんてのは日常的に出くわす場面なんだけど、図書館らしさが広まると世の中の買い物はもっと便利になるんじゃないかとふと思った。

図書とするか雑誌とするかそれが問題だ

2013.01.30 Wednesday

本を読み終えるたびにブクログに登録するようにしている。同じタイトルの本が並ぶと面白みが欠ける気がして雑誌と漫画は登録しないことにしている。
ただ、一冊だけ予期せず雑誌として登録されてしまった本がある。Story Seller Vol3だ。どうやら小説新潮の別冊という位置付けのようだ。
実際この本に限らず、別冊とか臨時増刊号など図書とするか雑誌にするか悩ましい本はたくさんあるだろう。

NIIが提示している「目録情報の基準」をちょっと覗いてみよう。
http://www.nii.ac.jp/CAT-ILL/MAN/KIJUN/kijun4.html


2.2.1 図書と逐次刊行物


 本基準において図書とは,いわゆる図書及びパンフレット等の印刷資料には限定せず,さまざまな資料形態の単行資料全てのことをいう。また,逐次刊行物とは,資料形態の種別にかかわらず,終期を予定せずに逐次刊行される資料全てのことをいう。
 すなわち,両者の区別は,対象となる資料の刊行方式にのみかかわる。なお,本基準においては,逐次刊行物を雑誌とも呼ぶ。
 モノグラフシリーズ等,両者の境界領域の資料は,双方のファイルにレコードを作成することが望ましい。すなわち,図書ファイルに一つ一つのモノグラフのレコードを,また,雑誌ファイルにモノグラフシリーズ全体のレコードを作成する。
 ただし,境界領域の資料について,参加組織が一方のレコードのみを作成する場合は,以下の基準によることができる。


原則として図書扱いとするもの
 モノグラフシリーズ,刊行頻度の極度に低い逐次刊行物,差し替えを行うルーズリーフ出版物,等


原則として雑誌扱いとするもの
 年報(モノグラフシリーズを除く),年鑑,要覧,Advanceもの,等


解説(図書ファイルと雑誌ファイルの違い)
 境界領域の資料の個々の巻号に「固有のタイトル」が存在する場合,図書書誌ファイルにおいては,個々の巻号の単位がレコード作成単位となる。
 一方,雑誌書誌ファイルにおいては,レコード作成単位は逐次刊行物書誌単位であり,個々の巻号の情報は記録されない可能性が高い。
 したがって,個々の巻号の単位の書誌情報の記録・検索を保証するためには,図書扱いが望ましいことになる。
 逆に,個々の巻号に固有のタイトルが存在しない場合,図書ファイルにおいては,個々の巻号の所蔵状況の検索は困難である。従って,所蔵情報の記録・検索を保証するためには,雑誌扱いが妥当である。


どっちともとれる本は図書にも雑誌にも登録しとけ。どっちか選ぶときは検索しやすい方にしとけ。と言っているようだ。
図書としても雑誌としても受け入れるよだなんて懐が深い。さすがNACSIS-CAT。

ただ実際のところCiNii Booksで色々検索してみても、図書と雑誌と両方に書誌登録されている本はあるけれど、
図書館それぞれ、どちらかに所蔵をつけているようだ。図書と雑誌の両方に所蔵登録をつけているケースは見当たらない。(※)
データではなく現物を扱う事を考えれば、図書館としては保存期限とか貸出ルールとかを考慮しながら図書か雑誌のどちらかに決めるしかないのだろう。
たいていの図書館システムでは、図書と雑誌両方にデータ登録なんかしたら、蔵書冊数が合わないだの、蔵書点検で不明本が出ただのとトラブルの元だしね。


ところで、この図書とも雑誌ともとれる本にコピー請求した場合はどうなるんだろう?
国立国会図書館の案内「著作権にかかわる注意事項」からコピーできる範囲について一部抜粋しよう。
http://www.ndl.go.jp/jp/service/copy/copyright.html

・単行本 本文の半分まで。
目次についてはその全部。「はしがき」や「解説」があればそれぞれその半分まで。
・雑誌・新聞(最新号を除く)に掲載された個々の論文・記事については、その論文・記事全部を複写できることになっています。

 

図書と雑誌で受けられるサービスが違うのだ。翻してみると著作者の権利が守られる範囲が変わってくるということだ。
色々なことを含めて考えると、図書か雑誌をどうやって決めるのかだけでなく、そもそも誰が図書か雑誌を決めるのかなど気になってくる。

誰か詳しい人いたら教えてください。

 

(※)追記:個別タイトルを持つ雑誌は、図書と雑誌両方に所蔵をつける館もあるそうです。調べが甘くてすみません。

書籍販売を担当してたころの思い出話

2013.01.27 Sunday

 ヨドバシカメラがコミックの取り扱いをはじめたそうですね。配送料無料、ポイント3%還元、早ければその日のうちに届けてくれるそうで充実したサービスですね。
 
家電を安く売りすぎているamazonに対しての報復措置的な戦略ですかねぇ。まぁ、今日のテーマは別なのであまり掘り下げませんけど。
 
実はわたくし以前ヨドバシで書籍担当していたことあります。今日はその頃の思い出について話そうと思います
といってもゲーム・おもちゃコーナーのなかでの書籍係りみたいな位置づけなので、扱ってた本のジャンルも偏ってます、仕事としては大したことはやってないですが。


1.攻略本はWebサイトとのせめぎあい。
いまどきゲームの攻略法なんてネットで検索すればいくらでも出てきます。
なので攻略本はあまり売れないことは容易に想像がつくと思いますが、ゲームの攻略の解説も中途半端にも関わらず売れる攻略本というのも存在します。
どんな攻略本が分かりますか?
注目の集まるタイトルはゲーム発売と同時に攻略本もでるんです。内容は薄いのですが、さすがに発売と同時だとネットより情報が早いでので案外売れます。
売り場の担当者が悩むのは、この最速本とか言われる攻略本が売り切れた時に追加発注するかどうかです。
売れるものはどんどん追加発注して売りたいところなんですが、ネットに情報があふれてくると途端に売れなくなる商品だけにとても悩ましいのです。
注文した翌日に商品が届くとは限らないし。


2.付録の価値は見極めよう。
通常雑誌はきまった部数を仕入れて、売れ残ったものは返本という流れなので何も考えなくても言いといえばいいのですが、
付録によって売れ方が全然違うので、この付録なら売れると思った時はたくさん仕入れたいと思うのが人情。
でも、売れるかどうかの判断ってのが難しいんですけどね。
よく遊戯王とかのカードが付録についてたんですけど、遊戯王は人気のカードゲームだから今回は売れるよねとかって話じゃなかったりします。
その付録カードが実用的かとか、複数デッキにいれたいのかとかで売れ行きが全然違うんです。なので遊戯王のルールとか流行みたいなのチェックしておこないといけないんです。
さりげなく専門性を問われます。


3.売りたい本を売ろう。
大したことはやってないと前述したのは、自分で発注しなくても売り場に本が届くのです。
売り場は主に販売を行う担当で、売り場とは別に仕入れを担当する人がいるのです。なのでベースは仕入れ担当にお任せ。
ただ各店舗によって売上傾向が違うので、売り場では発注量とか在庫管理には気を配ります。
でも納品リストにない本も売りたいと思うこともあるんです。
当時これは売りたいと思ったもので覚えているのは"ハンバーガーを待つ3分間の値段 "という本。
一見タイトルからはゲーム・おもちゃと関係が分からないのですが、著者の斎藤由多加氏は『The Tower』とか『シーマン 〜禁断のペット〜』を手掛けたゲームクリエイター。日常の風景からの気づきをまとめていて、当たり前の日常になるほどと新しい視点を得られるそんな本。
たまたま書店で見かけて自分のツボにはまった本だったので、これはプッシュしようと思って仕入れたのはよい思い出。仕入れた分は売れたしね。


とまぁ書籍係りのおもに仕入れの時の思い出を書いたわけですが、仕入れを増やしたりしたときの次に起こす行動は決まっててます。
売り場の工夫です。
売れると思って仕入れるわけですが、それでももし売れなかったらどうしようとか思うものなのです。自信満々に発注するんですが内心はびくびくしてるわけです。
なのでどうやっても追加分は売り切るぞという覚悟で売り場を工夫をしていくわけです。

本をちゃんと選ぶほど、どうやってその本をお客さんの手元に届けるのかという責任を感じるんだと学びましたね。
もちろん選んだ本が売れたときは何より楽しいです。