ALIS第6回定例会とワークショップに参加しました

2013.03.24 Sunday

 久しぶりにALISの定例会とワークショップに参加してきました。

今回のWSのテーマは「文化複合施設としての図書館〜図書館のこれから〜」でした。
WSの流れとしてはこんな感じ。
・班ごとに題材とする図書館を決める
・その図書館の特徴をまとめ、望ましい文化施設の提案を考える
・中間発表(互いの班の発表にコメントをつける)
・コメントを見ながら検討
・最終発表

私の参加したB班は題材を"武蔵野プレイス"に決めいろいろ考察することになりました。
ちょっと調べてみると、複合施設としての図書館という事例は多数あるのだが、
単に同じ建物内に図書館と別の施設が有るだけで、各施設はフロア単位で区切られていたり、運営主体が別々だったりしている様子。

一方で武蔵野プレイスはというと、フロアマップを見ると分かるのだが、図書館を中心に据えながら、1Fは図書館+カフェとか2Fは図書館+託児施設とかB2Fはティーンズスタジオ+図書館という風にフロアを切らず図書館とそれぞれの施設が隣接している。
また、吹き抜けの構造や、回遊階段などで他のフロアとの距離も近く感じる構造になっている。
特にティーンズスタジオは特徴的で、バンド練習ができる設備や、料理ができる設備とかボルダリングできる設備とか何でも揃っていて図書館に興味ない中高生で賑わっている。ふとティーンズスタジオからガラスドアの向こうに目をやると図書館のYAコーナーが広がっていて、図書館に興味がもてるようにという仕掛けがきれいにできている。
図書館というのは情報支援的な施設で、どこでも必要とされるので、どんな施設にも溶け込んでいけるのではないかなどと考える。あらゆる生活空間の中に図書館を。


お隣のA班はというと、題材は米沢の新文化複合施設
今回のWSのテーマのきっかけになったところとのこと。
図書館と市民ギャラリーを統合した複合施設構想なのだが、市民からの反対の声があがりうまく進んでいいないらしい。そこで市民に納得される複合施設とは?という事を考えたいとのこと。

構想の目的は中心市街地の活性化だが、計画通りに建物の購入が進まないなど場所の問題で右往左往したり、建設コストの問題なので市民からの不信感出ている様子。

場所の問題をとっても、大都市なら学生も社会人もみんな電車移動が当たり前で、図書館が駅前にあったら便利だよねという発想だけど、車移動が当たり前の人と、移動手段の限られる学生や高齢者が混在の地域だとどこに建設するべきなのかみんなが納得いくところを探すのは大変そう。大きな駐車場も必要だしね。

図書館と市民ギャラリーの組み合わせで、どんなシナジー効果を生み出せるのかというのもポイント。

ところで、複合施設の場合は、駐車場とか、休憩スペースとかを施設間で共有できるので、それぞれ単独で建設するよりもコスト面でも有利な気がするんだけど、そういうこと関係なしに施設規模が大きく建設コストが高く見えるので反対運動にあるなんてことはあるのだろうか?


そんなこんなで、全然まとまってないですが、普段は図書館の現場の工夫とかばっかり見ていたので、たまにこういうテーマで大きな視点で色々考えるのはいいなと感じました。


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