マイ探合宿2012in山中湖情報創造館

2012.09.10 Monday

今年もマイ探合宿に行ってきました。2泊3日で山中湖情報創造館の研修室が会場です。
去年は共生プログラミングという手法でエンジニアと一緒に動くものをつくるという内容でしたが、今年は他の人に作ってもらうための材料である「企画書」をしっかり作りましょうという内容。

私はマイクロボランティアのチームに混ぜてもらいました。
マイクロボランティアというのは、参加者の負担を小さくして気軽に参賀できるようにしたボランティアの形態らしい。このマイクロボランティアの手法を使って何かやろうというのがテーマです。

1日目
サービスの企画についてのアドバイスをもらいます。
VMSO(Vision、Mission、Strategy、Objectives)を定めるといいそうです。

まずは図書館×マイクロボランティアというテーマでブレインライティングという手法を使ってアイデアだし。
"書架整理"とか、"書誌に+αの情報付与"とか何をやってもらうというアイデアや、"ネットで参加できる"といった負担を小さくするアイデアもでるし、"ポイントを付与する"といった動機づけに関するアイデアなど様々でました。
アイデアを整理してみたものの、企画としてVision、Missionをどうするかなど色々進まない。少し絞り込んで、ボランティアをするのは図書館の利用者という事にしてさらにアイデア出しをがしがししたところで作業時間終わり。

作業時間は終了しても合宿定番の夜の部です。お酒を飲みつつ議論を進めます。
不思議なことに、この時間に色々すすんでなんとなくのVMのイメージを共有できるところまで行きます。メモが手元にないので、その通りの表現じゃないけどこんな感じ。
V:埋もれている本に光を当てて本を選びやすくする
M:信頼性の高い評価を集める
背景としてはAmazonの評価は網羅的じゃないし、買ってない人も評価するし、買った時の価格左右されるしという弱点があるので、どげんかせんといかんということです。

二日目
Missionで評価を集めるということで、どんな評価を集めようかとか、どうやって集めるかとか、集めたデータをどう使おうかとかを話し合う。
集めるデータの例として、読後の気持ちとか、その本を応援したいかなどなど。
どうやって集めるかというのが今回の企画のポイントだと思っているのですが、そこはまだ秘密。続きは図書館総合展で。
集めたデータはOPACの検索結果に加味して提示するといったことを検討しました。
なんだかんだで企画の形が見えてきたところで作業終了。

夜の部。発表資料の下地まで作ろうといってた気がするけど何もしない。ひたすら酒に溺れる。富士山ビールうまい。ピルス、ヴァイツェン、デュンケルの三種類。飲み過ぎてお腹たぽたぽ、トイレが近い。

深夜の部
集めたデータはOPACの検索結果に加味して提示するという所をせっせと仕込む。お酒はガソリン頑張れ私。少しは手を動かさないと居場所がなくなるぞ。


三日目
総まとめ。発表資料をまとめる。今回は学会発表でよくみるようなポスター形式にまとめるという事が決まっていたのでそれを作る。
無事に資料作成、発表も終わり合宿終了しました。
もちろん合宿が終わっただけで、これからが本番だけどね。


おまけの話。夜の部に顔を出していただいた@maruyama3さんに教えてもらったAccelerated Readerが興味深かった。本がレベル分けされていて、読むとそのポイントが貰えるんだけれども、ちゃんと理解できたかの確認度チェックのクイズを課されるというもの。小学生のころ図書カードが借りた本の名前でどんどん埋まっていくのが楽しかったのを思い出した。インセンティブデザインは色々考えてみたいテーマです。

ブクリス

2011.11.13 Sunday

 以前のエントリー「OPACと戯れる日々」でお披露目するよといっていたサービス「ブクリス」を、無事に図書館総合展の場でお披露目することができました。
図書館総合展でをご覧いただけなかった方は、発表されたフォーラムの内容をまとめてくださっているブログをご覧ください。



さて、図書館総合展までにブクリスのチューニングについていろいろ考えたことを改めて紹介します。

・対象となる情報源について
ニュースサイトなら旬の話題にキーワードが取り出せて面白いのでは?
地域のポータルならその地域にまつわるキーワードが取り出せて面白いのでは?
といった感じで、どんな情報源がどんなキーワードが取りさせるかを考えました。

・キーワードの抽出方法
専門用語を切り出すキーフレーズ抽出:オリジナリティのある語が切り出せる。ただし長めの語になるのでOPACでHitしにくい。
形態素解析:短めの語になるのでOPACでHitしやすい。ただし一般的すぎる語は検索結果としての面白みに欠けるのでは。
<a>タグによる抽出:情報源にWikipediaを指定した時を想定。専門用語だけを的確に切り出せる。

・0Hit、過剰Hitのキーワードの排除
OPACで検索した際に0Hitではリストが作れない。
たくさんHitしすぎる語はキーワードとして適さないのでは?(ひらがな一文字とか)

・OPACへの負荷軽減
抽出したキーワードをすべて各OPACで検索して有効性を確かめるのは、OPACへの負荷が高い。
負荷に耐えられるシステムを経由して共通のフィルタを作ろう。
例えばCiNiiBooksで検索してヒットしないなら、OPACで検索してもヒットしないだろうからNGワードに認定。


とまぁ総合展発表までの主な論点だったことはこんな感じでしょうか。
あとは実際に図書館に導入してもらうため色々検討課題をクリアしながら頑張りたいです。
チームの皆様、あんまり役になってないかもしれませんが今後もよろしくお願いします。

OPACと戯れる日々

2011.10.23 Sunday

 前に合宿に行って新しい図書館サイトのサービスのプロトタイプを作った話を書いたんですけど、実はそのサービスを11月9日〜11日に行われる図書館総合展でお披露目することになってるんです。
そんなわけでプロトタイプだったサービスに磨きをかけるため奮闘中なのです。

デモサイトはこちらなんですが、プロタイプでは朝日新聞社のRSSからキーワードを切り出して、そのキーワードにちなんだ資料リストをOPACから検索して表示するというもの。

今作業しているのは、どんなソースからキーワードを抽出したら面白いキーワードを切り出せるかというのを模索してます。
キーワードの切り出し方法も検討の余地ありなんですが、とにかくキーワードを取り出す、そしてOPACへキーワードを投げるという事を延々とやってます。
切っては投げ切っては投げと、かつてこんなにOPACの検索をしたことがあったかというくらい黙々と作業に励むのです。
やっぱり図書館の蔵書構成というのは千差万別で地域資料なんかを考えると、同じキーワードでもまったく違う結果が表示されます。
図書館によって検索して面白いキーワードというのは異なるものです。
そんなわけで、あっちこっちのOPACで検索する日々が続きます・・・

そんなこんなで、どこまでブラッシュアップできるかわかりませんが、
図書館総合展で詳しいことを発表するので興味を持った方はぜひ足を運んでくださいね。


ちなみに、図書館総合展サイトのトップページを元にキーワードを抽出した結果はこんな感じになりました。
抽出したキーワードをひたすら検索するってちょっと地味に大変なことが分かってもらえるだろうか?

図書館
図書館総合展
出展情報
会場別
13回図書館総合展
新着情報
事務局
出展企業
ブース出展
1回図書館総合展
ポスターセッション
フォーラム
団体
13回図書館総合展2011/11/9
L-1グランプリ
出展団体
13回図書館総合展学術情報オープンサミット2011
団体別
図書館職員
図書館総合展運営委員会主催フォーラム
10/17出展情報
図書館関係企業
目11月11日
目11月10日
目11月9日
日時会場別
人物別
プレゼンテーション
出展形式
団体別一覧
当日会場
人物別一覧
会場パシフィコ横浜
事務局便り
L-1グランプリ2011
サイト
続き
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マイニング探検会 開発合宿@真鶴

2011.08.02 Tuesday

マイニング探検会 開発合宿@真鶴 に参加してきました。
二泊三日で、ユーザー(マイ探)とエンジニア(リッテル)が共生して作品作っちゃおうぜってな内容です。


私が参加させてもらったチームは「理想の図書館サイトをつくるぜチーム」
こちらの発想を元に図書館サイトに仕掛けを作ろうぜってな感じで、メンバーは3人。


一日目(オリエンテーション、アイデアブラッシュアップ)
まずはどんなモノを作りたいかのプレゼン大会。
作りたいものを具体的にイメージ出来ているかはチームによってバラツキあり。
うちのチームは漠然としている方でした。


そんなこんなで、初日はこの合宿中に何を作るかを明確にすることを中心にあれこれ考えることに。
まずは、ユースケースの洗い出しということで、図書館の利用者の欲求を、
ひたすら付箋に思いついたことを書きだす。(100枚以上になってました。)


次に実現したい欲求、その中から実現できそうなものを考える作業を実施。
実現できそうなもを考えるというのは、どのソース(データ)から何を取り出して、どんな処理をして、
何を提示するかを明確にできるということを考える。
その考えをスケッチブックにどんどん書き込むさ作業を実施。


そんで打合せを重ねながら、今回の合宿では管理者(図書館員)が任意で選んだ情報をもとに、
キーワードを取り出し、そのキーワードに関連した資料を提示するという事を決めた。
何かないかなぁという漠然として欲求に応えるという、発想の原点に立ち返った感じ。


で、見せ方とか詳細は明日の午前中早い段階できめて、
実装に取り掛かりましょうという事にして終了。終了時刻AM2:30
(ちなみに初日は夕食の時からお酒を飲みっぱなしだったので、
ブレスト段階はともかく絞り込む段階ではそうとう無遠慮な物言いをしてたはず。
他のメンバーはお酒を飲んでなかったのでほんとごめんなさいですね。一生お酒やめないけど。)


二日目(集中開発)
早い段階でプロトタイプとして、RSSを情報源に関連した図書館で所蔵している資料を表示させる仕組みを作ることに決める。
初日に最後まで色々相談にのってくれたたエンジニアを捕まえ出来るところから実装に取り掛かってもらう。
(具体的にはRSSからキーワードの抽出の部分)


その間に情報源となるものは何があるか、どんなものがよいかを考えたり、
キーワードから図書館の蔵書を提示するにはどうしたらよいかを考えたり、
資料の見せ方を考えたり・・・
(詳細に関しては公式な場で触れると思うので、ここでは詳しく書きません)


二日目は、もうすこし技術に長けていればと泣きながら、
自分にできることを精一杯頑張る日でした。
(頑張る事の中に周りに協力要請をすることも含まれてますが)


結局、エンジニアの方に徹夜でコードを書いてもらってプロトタイプ出来ました。
共生なのか強制なのか・・・


三日目(最終プレゼンテーション)
朝食とって片付けして、成果発表。
プロトタイプが出来たので、チーム名を「理想の図書館サイトをつくったぜチーム」に改名。
もちろんメンバーの名前にエンジニアを加えて。


結果発表ってことで、初日からの頑張りを評価いただき見事清田先生の特別賞を頂きました。
豪華?賞品をゲットしました。


デモサイトはこちら(IEだとうまく表示されないかも)
メイン左上の「こんな本はいかがですか」という黄色の部分。
機能概要
・「○○」に関する本をランダムに表示(リロードすると変わる)
・他のキーワードを表示
・キーワードをクリックすると、「○○」に関する本が更新



最後に感想。
・チームで作業するってのはやっぱり面白い。
出来あがったものを見ても、一人で考えるよりずっといいアイデアを形にして発表できたなと素直にうれしい。
(意見がまとまらなくても誰も投げ出さずにちゃんと向き合えたってのは当たり前のようで一番すごいことだったなとメンバーに感謝です。)
・自分の至らぬ所に反省しながら、学ぶことの多さに気付かされまた頑張れる。
・まだ完成じゃない。合宿で出来なかった事をもっともっと洗練していきたい。

おまけ。合宿後に「うに清」で食べました。

うに清

 


 


 


 

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