文庫が充実してきているようです

2012.08.03 Friday

 近頃ブログの更新頻度が落ちてました。
モチベーションについて考える。→話題の?ゲーミフィケーションについて調べる。→
体験してみる。→ゲームにはまる。
そんな訳で娯楽に身をゆだねておりました。
2ヶ月くらいパズドラっていうiアプリしてますが、いまだクリア出来てません

そうそう娯楽と言えば、近頃会社の図書室の文庫コーナーがどんどん充実してきているようです。
9類の本を数えてみたら237冊ありました。図書全体の冊数は1116冊だったので文学の割合だけ見たら学校図書館みたいですね。まぁ蔵書の半分は0類が占めてますけど。

企業図書室に小説が増えていくのは賛否あるでしょうが、個人的には業務遂行に必要な本だけじゃなくてもいいと思います。社会人だからと言っても本を読む習慣がない人は沢山いるので、学校さながらに読みやすい本も必要なのかなと思ってます。福利厚生ととらえる趣もありますが。
何はともあれ、今のところ書架に余裕があるし小説はすべて寄贈でまかなわれているので特別問題にはなってないようです。


話ついでに各図書館の選書方針とかを色々調べてたら、気になるものを見つけました。

対象としない図書
(8) 文庫本およびこれに準ずる大きさのもの。


全国学校図書館協議会(SLA)の図書選定基準なんですが、学校図書館に文庫置いてあるよく見かけるのでなんで対象外なんだろうと思って、小学校の図書館に勤めてた同僚に理由を聞いてみたら、
「おそらく耐久性の問題だと思いますが、私は文庫いっぱい入れました。重たい単行本はあまり借りてもらえないですから。」
とのことでした。

選書は司書の方針次第なんですね。正解が何かは分からないけれど、ちゃんと考える図書館員がいるってのは大事ですよね。


PS:文庫が充実してきたのでジャンルで検索できるといいですね。ミステリー小説が読みたいんです。

 


 

利用者の要望って叶えなきゃダメ?

2011.12.20 Tuesday

 管理者が変われば図書館のルールも変わるもんですね。
私が館長していた時と変わった事を2つ取り上げます。

・貸出期間が7日間から14日間に変更された
前から貸出期間をのばして欲しいとは言われていたことですが、
週に一度くらい図書館に来てほしいと思っていたので私は希望を叶えませんでした。
1フロアしかない会社ですし天気も距離もほとんど影響ないので。
まぁ、私自身はたびたび延滞してたダメ利用者でもあったんですけど・・・
これからは期間が伸びた代わりに、延滞すると厳しい取り立てをされるらしいです。恐ろしや。

・貸出履歴の閲覧が制限された
今までOPACの検索結果で貸出中の資料は「貸出中」の表記の横に借りている人の名前を表示していました。
資料の所在がはっきり分かるようにして、ほんとに必要な時に利用者同士で融通きかせられるようにと。
現在の利用状況だけじゃなくて、過去の履歴も全然隠してませんでした。
同じような本を読んだ人同士で会話が生まれればいいなとか、
読んだ人に気軽に感想を聞きにいけたりとコミュニケーションの活性化を期待していたので。
尊敬している人が読んだ本を読みたいとか、自分の寄贈した本が利用されているのか気になるとかそんな要望に応えようというのもあったんだけど。
貸出履歴の情報は使い方によって色んな価値を生み出す源泉じゃないかと思ってるんです。
もちろん個人情報をないがしろにしていいとは思っていませんが。

まぁ、絶対これが正解というのは難しいところだと思うのだが、、
利用者の要望を素直にひとつずつ叶えていけば面白い図書館になるかというのは疑問に思っているんだよね。

任期満了につき

2011.11.06 Sunday

 図書室を作ってから約1年経ちまして、図書室の担当者としての任期が満了となりました。

まだ社内資料とかの灰色文献の管理とか、やり残しはたくさんあるのですがとりあえず一区切りということに。
そんで図書室の今後はというと、なんと司書資格もちの担当者へ引き継がれます。
幸いにも図書室が会社にできたということが前向きにとらえられて、
ちゃんと継続管理されることになりました。パチパチパチ。

図書室の運用というのは、それなりに手間がかかるので、
そのまま管理人不在の図書室という名の倉庫にされしまわないかと心配だったんですがまずは一安心。

「図書館は成長する有機体である」という言葉の通り、どんどん使い勝手の良い図書室へと成長していって欲しいものです。



ところで、ブログのタイトルどうしよう??

入門書って必要?

2011.10.12 Wednesday

 掛け持ち掛け持ちでいろんなことをやってると上半期の〆作業的なものがまとまって降ってきたり、
なんだかようわからない仕事が降ってきたりするので大変です。

最近降ってきたのはデザインの発注のお仕事。
これがまったくの素人なもんでさっぱりわからない。
実際こんな感じの仕事ぶり。

デザインの入稿形式きかれたんですけどー
>aiなら大丈夫だよ

epsがいいっていわれたんですけどー
>epsでもいいよ。文字にアウトラインかけてもらってね。

文字にアウトラインかけるってなんじゃ?

とまぁ、まるっきり何の役にもたっておりませぬ。とほほ・・


ちなみにうちの図書室にはこんなダメっこ社員を救ってくれる基本のキみたいな資料はほとんどないです。
理由としては、
中途採用がほとんどである、配置転換もないので入門書はあまり必要とされない。
システム会社の風土なのか、とりあえずググれっていう傾向もまぁあるかな。
良く言えば専門家の集団なのである。(かなり誇張表現だけど)


ただ実際のとこ、新しい取り組みとか他部門との協調していける流動的で柔軟な組織を考えた時に、
入門書をそろえておくって案外大事かもと思いなおしたり。

アウトライン

見えない統計

2011.07.28 Thursday

 図書室の利用の仕方として、図書室で本を見つけてその本を借りるのではなく自分で買うというのが結構あるようです。


理由として考えられることとしては以下の様なものがありそうです。
・気に入った本は手元に置いていつでもすぐ読めるようにしておきたい。
・図書室の本には書き込みは出来ないので。
・自分の貸出記録を残したくない。(読書傾向がばれるのが嫌だ)


貸出記録に残らなくても図書室を活用してくれているのは大変うれしい事である。


しかしながら貸出記録が残らないと言うのは悩ましい問題だ。
貸出記録というのは、必要とされている情報は何かといった選書の参考として重要な指標となる。
また、予算の鍵を握る経営層へアピールするには貸出点数といった目に見える数字が欲しいところもある。


入館ゲートやICタグを導入すれば来館者数とか手に取られた本の冊数とか色々統計はとれるのだが、
そんなお金があるなら利用者に喜ばれる資料や設備に使いたい。


適切な資料をたくさん揃えるには図書室を利用しているという記録なり声が必要ということを利用者に理解して欲しいという気持ちはある。
だからと言って利用者の負担を強いるのはちょっと違う気もする。
理解したからといって行動に至るとは限らないし。
(重要でも人は手間を惜しむ。選挙の投票率の低さなんかがいい例ですね。)



ゲームプレイ・ワーキング(※)と言った感じで利用者はただ遊んでるだけなんだけど、
それが重要なデータ集めになっている的な事が出来るといいんだけど。



(※)思想地図〈vol.2〉特集・ジェネレーション (NHKブックス別巻) 鈴木健