都道府県立の横断検索はすべて「カーリル Unitrad API」に置き換わる?


"もう検索中にお菓子は食べられへん。"


試せされた方は分かると思うけど、速すぎてビックリですね。
ちょっと気になったのは、詳細検索で分類とか出版年指定してもきちんと絞り込まれない。
精度よりも再現率を重視というコンセプト?
今までの横断検索と根本的に違うっぽい。


まぁシステムの素晴らしさは一旦置いといて、
今回のプレスリリースで衝撃を受けたのは既存の市場に本格的に参入することだったりする。
横断検索の速さという技術力だけでなく、価格も提示しているところがポイント。
今までカーリルは一般利用者向けのサービスだったので、各都道府県の横断検索システムはそのまま共存していたが状況は大きく変わりそうである。
"カーリルは数年以内に使えない横断検索システムを駆逐したいと考えています。"という挑戦状に対して各ベンダーがどういう手を打つのか興味深い。


選択肢はいろいろあると思うけど、すぐに思いつくところで。
.ーリルより使えるものを作る。
価格競争をする。入札であれば、最低限必要な仕様を満たしてあとは価格勝負。
カーリルに乗っかる。検索エンジンはカーリルでインターフェースだけ作るとか。ILL連携など追加機能で頑張るとか。
づ餌爐垢襦2C埜〆に割いていたリソースを、業務用のシステム開発に。
ゲ燭發靴覆ぁ4存のシステムが優先される可能性も高いので。


実際ベンダーの動きは、図書館側がどういう声を挙げるのかにもよると思うけど。
横断検索の"使える"、"使えない"をどう捉えるか?
ほんとに「速さ」が重要ならカーリルが席巻するか、もっと速いサービスが出てくるだろうし、
他に大切な「機能」があるなら、それに応じた形の横断検索が出てくると思う。

今回のカーリルの発表は、図書館もベンダーも横断検索について考えるいいきっかけだなと思う。
数年後のシェアの移り変わりは分からないけど、何らかの形で今より使える横断検索が出てくると思う。
出てこなったら、カーリルすげぇではなく、図書館業界思考停止やべぇという状況だろう。



【プレスリリース】 「カーリル Unitrad API」の運用を開始します
http://blog.calil.jp/2016/04/unitrad.html?m=1

京都府図書館総合目録 (カーリル Unitrad APIを採用した横断検索)
https://www.library.pref.kyoto.jp/cross/cross.html

京都府立図書館の新システム(KMSI構築)リリースへの反響-カーリル Unitrad APIの衝撃-
http://togetter.com/li/960347

横断検索ナビ-Jcross
http://www.jcross.com/navi/
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at 14:49, なぐもん, カーリル

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第17回の図書館総合展の感想

第17回の図書館総合展の感想を書き留めておこう。
今年はTUTAYA図書館問題とか新潮社からの貸し出し猶予要請とかもあり、世間一般からの注目もそれなりにあったのかな。夕方に制服姿の女子高生を何組か見かけたのは、図書館戦争の影響かな。
今回参加したのはフォーラムは1つだけ。あとは3日間ブース番、ちょいちょい店番さぼってブース見学でした。


まずは参加したフォーラム「情報の魔法を図書館にかける〜体感できるデジタルデータ」の感想。
研究内容も含めて非常にわくわくさせられるものでしたが、それは一旦置いといて。
考えさせられるのは、テキストや映像くらいしか図書館は提供できていないが、情報空間のサブセットとなっている物理空間を情報インフラたる図書館が今後どう提供していくのか?と言った話。扱う対象物の境界が図書館も博物館も美術館も曖昧になる状態で、図書館が果たす役割を再確認したうえで、既存の図書館が書き換わっていくのを想像したらとても楽しくなってくる。
フォーラムの内容を簡単に要約できないので、ぜひ公開されている動画記録をぜひ見てほしい。
「情報の魔法を図書館にかける〜体感できるデジタルデータ」
http://www.libraryfair.jp/forum/2015/1799


ブース番の感想としては、今回は隣のブースとの境界なしという形だったけど、大した打ち合わせもなくてもつつがなく3日間やり通せという感じ。
その背景にあるのは、日頃から図書館の交流会などで顔を合わせでおり、互いのサービスについての理解ができていたおかげで臨機応変に対応できたことだと思う。
色んな出展者がいてシステム開発が得意な会社もあれば、提案を特意とする会社もあり、連携していけば、新しいものが創造できそうだという感触は得られた。
まぁ、全体で見れば図書館の交流イベントに参加する企業担当者は少ないし、「出展者」名札でブースに挨拶行くと警戒されるしなかなか連携していこうっていう雰囲気にはなってないけど。


ブース会場を回って感じたのは、トキャラと学生とペッパーの多さ。

学生の参加はここ数年増え続けていると感じてますが、今年はさらに増えたという印象。
図書館サポーター制度の広がりか、関連したポスターやブース出展などが目立っていました。図書館サポーターの活動とかの話を聞くと、なるほどと思う改善案が出てきて学ぶことが多い。へーと思った話のひとつとして、
下の写真は東京家政大学の学生ボランティア団体「Library Mates」の作ったグッズだけど、試行錯誤を重ねていて新しく作ったものは袋を開いたときのクシュクシュ音がしないようにと材質にこだわったり、紙芝居が入るサイズに変更にするなどの改良を積み重ねてるんだとか。ただ可愛いだけじゃないんですね。グッズ作っている図書館サポーターは多いし利用者に喜ばれるノウハウとかは結構みんな持ってるのかな。

個人的には学生の参加は歓迎で、これからの図書館を盛り上げていくには、業界に関する様々な情報を互いに共有していくことが望ましく、図書館総合展は格好の場だなと改めて思った。
と言っても、総合展のベースは商談の場だと思うので、学生さんには興味を持った製品やサービスを先生や図書館にぜひねだって欲しいし、図書館員は予算獲得を全力で頑張って欲しい。
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at 22:05, なぐもん, 図書館総合展

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GoogleMapsのApiで遊んでみた

シルバーウィークに夏休みをちょい足して大型連休にしたはいいものの、急な出費があったりと先立つものがないので旅行にも行けずのんびり自宅で過ごしています。
旅行の代わりではないですが、GoogleMapsのApiの使い方を学んでみました。
作ったのは下のサイト。実装したのは2つ。

山手線map
http://nagumonn.com/yamanotemap/yamanotemap.html

1個目の機能として作成したのは、ほぼチュートリアル通りの定番。
上部の駅を選択してマーカーを表示する。
マーカーを選択すると情報ウィンドウを表示する。
情報ウィンドウにWikipediaのリンクを張る。


機能を学んでいて面白いと思ったのは、マーカーのアイコンを変更できる点。
そこで、2個目の機能も実装。
上部のスライダーの値以上の乗車人員以上の駅にイメージアイコンを表示する。


今回は、乗車人員に応じてアイコンの大きさを変えたりしたのだが、
図書館の統計データをもとに地図上にマッピングしていったら面白い景色が見えたりするのかなと思ったりした。
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at 03:10, なぐもん, 日常

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SLiiiCサマー・ワーク・キャンプ2015に参加しました

少し前に初日だけですがSLiiiCサマー・ワーク・キャンプ2015参加したので感想を書き留めておきたいと思います。

サマー・ワーク・キャンプ2015「学校図書館と生涯教育」
http://www.sliiic.org/?page_id=635
SLiiiCサマー・ワーク・キャンプ2015まとめ #SLiiiC
http://togetter.com/li/872034

午前の部は「学校図書館と公共図書館がつながるために」というテーマで高井陽さんのお話。不思議なショートコントから始まりでしたが、高校時代に図書室の準備室に入り浸っていたら、そのまま図書委員になり、その時の体験が今の図書館員としての礎となっていると言った様なお話でした。
興味深かったのは、当時の学校司書が師匠であり、今でもつながりを持っているというところ。スポーツ選手が恩師や母校のために学校訪問という話をよく聞くが、図書委員などの活動でも同様に大きな影響を与えることができるということを示唆していた点です。

午後の部は、都留文科大学の図書館サークルLibropassの活動報告と白百合女子大学の図書館ピアサポーターLiLiAの紹介。
Libropassの活動報告の中で、講演会を開催という様な内容があり梅ちゃん先生の男前ぶりが延々と紹介される場面があり笑ってしまいました。
たぶんその時の講演会のスライド
【梅澤貴典氏】世界の図書館に行ってみたくなる話(都留文科大学)前半【講演会】
http://www.slideshare.net/libropass/ss-42992001
【梅澤貴典氏】世界の図書館に行ってみたくなる話(都留文科大学)後半【講演会】
http://www.slideshare.net/libropass/ss-42992076
本題に戻りますが、こういった学生サポーターになった動機が図書委員の活動だったりする人も多くて午前のお話に繋がっていると感じました。実際図書館員に話を聞けば、図書委員経験者は多い印象です。
小学校から大学まで学生の体験を続いているのに、学校図書館と大学図書館の業界の接点が分離してしまっているのはもったいないなというのが何と言っても今回の一番感じたことでした。

午後の部は、その後みんなでPOP作成、学生によるビブリオバトルと続いていきます。
そんなわけで人生初めてPOPを作りました。落ちとして掲載しておきます。
イラストで学ぶ 人工知能概論 谷口 忠大(著) がテーマです。


 
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at 19:42, なぐもん, イベント

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NACSIS-CAT/ILLは今後どうなっていくんだろう?

先日、大学図書館問題研究会 第46回全国大会(札幌)に参加してきました。
私が参加した分科会の一つがこれです。
第4分科会 情報組織化
テーマ: 「これから」のNACSIS-CAT/ILLと学術情報流通
http://www.daitoken.com/research/annual_conference/2015/section.html#s4

NACSIS-CAT/ILLは大学図書館の業務を考える上では切り離せない存在ですが、未だにきちんと理解できていません。
ですが、それは置いといてNACSIS-CAT/ILLについて感じてきたことなどを書いてみたいと思います。


私はNACSIS-CAT/ILLのシステムを使うというのは3つのステップとして理解しています。
1.書誌を作成する。(NACSIS-CATを使って共同分担で目録を作成する。)
2.所蔵を登録する。(各図書館の所蔵している資料を明確にする。OPACの様な役割)
3.相互貸借する。(所蔵情報を基に、NACSIS-ILLを使って貸借する。)

まずは1.書誌を作成する話。NACSIS-CATの素敵な所は、何と言ってもみんなで書誌を作ってシェアしあいましょうという所だと思います。
各図書館が個々に作成することに比べたら、本当に効率的な仕組みだと思います。
書誌調整もしっかりしており、きちんと規則に基づいたデータが整備されているのもいいです。
ただ規則や、書誌構造を理解するのが大変で、不慣れな担当者には辛いところです。
分かりにくい図書館用語など話題になることはあるが、「典拠コントロール」「バランスしない書誌」など理解に苦労する用語が多いと感じていました。
共同分担のはずなのに書誌作成をしていない図書館はいっぱいあるけれど、決してフリーライドしようと思っているわけではなく、難しくて手が出せないという点が多々あると思っています。
不完全なデータで書誌登録したりすると、他館から指摘が入るし、誤って登録したレコードの削除の仕方も分からなくてあせるし周りに迷惑かけるだけだからやめておこうという気持ちはよくわかります。
NACSIS-CATに書誌がない場合は、目録作成センターに資料を送りましょうみたいなフローがあると、不慣れな方も協力しやすいのかなと思います。

NACSIS-CATの仕組みは素敵ですが、近年NDLも書誌情報の提供サービスを始めたし、民間企業の作成するMARCもあるので、業界全体で考えるともっと効率化の余地はあるのかなと思います。
またNACSIS-CATのデータを使いつつも、各図書館が使っているシステムデータには目次情報や検索用のキーワードを付与している様なので、この辺りも共有できていくともっと便利だなと思います。
すでに日外アソシエーツのBOOKデータASPサービスといったプラスαのデータを提供している民間サービスがあるので調整は必要だと思いますが。


続いて所蔵を登録する話。
所蔵登録することで互いにどの資料を持っているか把握することができる様になるのですが、今やほとんどの大学図書館はOPAC公開しているので二度手間だなという感じはしています。
カーリルのように各図書館のOPACを横断検索すれば、所蔵情報の確認は事足りてしまうのではないかという気もします。
まぁ現状のOPACの応答速度なんかを考えると、全国の大学図書館OPACの横断検索の仕組みを作っても業務にまともに使えるシステムにはならなそうですが。


最後に相互貸借する話。二度手間だと思いつつも所蔵登録をしておくとことで、互いに相互貸借することができます。
FAXなり電話なりでもILL業務はできますが、NACSIS-ILLのシステムを通すことで依頼/受付の件数の把握とか、料金相殺ができるとかメリットは大きいです。
ただ図書館の貸出と言えばバーコードでピッピッとする簡単イメージなのに、NACSIS-ILLで図書館同士の貸借となると全然直感的でない状態遷移図に沿って進めなきゃいけないのには一苦労です。
CATの難しさは情報管理の上で必要なことと理解できるが、ILLシステムの分かりづらさはいまひとつ許容できないでいます。

一般的なILLシステムの操作の流れとして書誌を検索→所蔵館の確認→貸出依頼という流れだと思います。
実際のところNACSIS-CATに書誌がなかろうが、所蔵登録してない館だろうかNACSIS-ILLのシステムを通じて依頼がだせるので、CATとILLは密接に見えて切り離しができるのかなと思うこともあります。
制約が少ない方が、システム設計は柔軟にできますし。書誌所蔵の縛りがなくなると、例えば専門図書館との連携と言った方向性も考えられるかもしれません。


とくに、まとめらしい事もないのですが、やはり今後どうなっていくのか気になります。
多くの図書館が恩恵を受けられる仕組みであって欲しいですし、何よりその先の利用者に恩恵が波及していく仕組みになってほしいですね。
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at 22:57, なぐもん, つれづれ

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